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製造方法について

断面で見る手彫り・手仕上げと機械彫りの違い

印章の製造方法は「手彫り」・「手仕上げ」・「機械彫り」の3つ大きく分けられます。

一般的には、安さと短納期を強みとしているのが「機械彫り」、セキュリティーと高付加価値を強みにしている「手彫り」のイメージがあると思いますが、当店の製造方法は「手書き印影」「手彫手仕上げ」となります。ここではそれぞれの説明と、当店が大切にしている製造にかける考え方を紹介させていただきます。

まずは印章の製造工程は大きく3つに分類されます。
1段階「字入れ」、2段階「荒彫り」、3段階「仕上げ」

「字入れ」とはその名のとおり、どのような字を印面に配置するかを決定する工程です。字の組み合わせによって、バランスを見て、レイアウトを行います。

印章用の書体として「篆書」がありますが、秦の始皇帝が中国を統一し、共通の文字として定めた「小篆」があります。「小篆」は主に書に用いることを前提とし、美しい曲線が特徴です。その「小篆」を印章彫刻用に修正を加え、直線的にしたものが「印篆」となります。余談ですが、「小篆」をより書くことに対して便利に修正を加えたものが「隷書」という書体です。さらに古代の文字など説明をするとキリがなくなるのでここでは、割愛させていただきます。

お伝えしたいのは、「字入れ」の工程はデザインの作業であるということです。どのような文字を選び、レイアウトし、バランスを考慮して判別できる範囲でアレンジすることが、デザイン性とセキュリティーの面からも重要であると当店では考えています。

当店では手書きの版下を元に「字入れ」の作業を行います。そこで「印篆」では表現できない、「小篆調」「小篆風」を意識し、クラシカルなデザイン性を追求しています。藤原流篆書(追加料金)ではより曲線を出し、クラシカルなデザインを提供しています。 この工程をPCに依存していると、早く、安くは提供できますが、バランスの良くない文字、レイアウト、さらには同型印ができてしまう可能性がありますので、お気をつけください。

「荒彫り」は、字入れした版下(デザイン)を印面に彫刻していく作業のことです。デザインのとおりに彫刻する工程です。この工程で大切なことは、デザインのとおりに彫刻をすることです。手作業でも機械彫刻でも、仕上がりにはほとんど変わりはありません。作業時間やそれにかかわるコストの面からも手作業で行うメリットはほとんどありません。

当店では、手書きしたデザインを機械で荒彫りしています。仕上げの工程は手作業で行いますので、あえて太目に荒彫りをして、仕上げのアレンジする余地を残しておきます。

それでは最後の工程「仕上げ」の説明です。字入れがデザインであれば、この仕上げ作業は風合いを出す工程です。荒彫りでできた文字に対して、仕上刀(印章用の彫刻刀)を使って、文字を整えていきます。あえて太目に荒彫りした部分に斜めの断面を作っていきます。これによって朱肉の離れが良くなります。この作業を行わない機械彫りでの製造の場合、字数や画数の多い文字や込み合っている箇所が上手く表現できません。

また当店では「サビ」と言われる独特のゴツゴツしたアレンジを加えていきます。これによって字入れでしたクラシカルなデザインを引き立たせるような風合いが生まれます。藤原流篆書(追加料金)ではより一層強調した「サビ」を入れていきます。

ここまで製造方法について説明させていただきましたが、大切なことは、どのような文字をデザインするのか、それを忠実に印面に表現できるかです。時代の変化に合わせて、効率を考えながら、品質が変わらないなら部分的に機械に任せることは合理的な考え方です。

大切なのはデザインとセキュリティー性です。その品質をお求めやすい価格に抑えながら提供することも重要なことだと思います。

当店は、本当に良いものを、適切な価格で提供するため、これからも努力していきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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