みなさん、インターネットやラジオCMなどで
「手彫り」「完全手彫り」「コンピューター彫刻」などの言葉を見たり、聞いたりしたことありませんか？
おそらく大多数の方が、見たり、聞いたりしたことがあると思います。
「手彫り」「完全手彫り」って言葉、なんとなく良いものだ〜ってイメージありませんか？
ご安心ください！その認識はだいたい合っていますよ。「ただし」がつきますが。。。
今回はその「ただし」についての説明をさせていただき、印章選びのお役に立てたらと思っています。
まずは
「手彫り」「完全手彫り」「コンピューター彫刻」って言葉について整理してしましょう。
「コンピューター彫刻」は、彫刻機と彫刻ソフトをフル活用した製作方法です。
ざっくりと説明すると、PCの彫刻ソフトで「彫刻する名前」を入力してそのまま彫刻することを言います。
操作方法さえ教えれば、「素人」でもできます。
次に
「手彫り」「完全手彫り」は言葉の通り、彫刻作業を
「手作業」で行うことを指します。
なんか手間をかけて作っているのだから、「良いもの」ができそうですが。。。
ここで重要なのは、
手作業だから「良いもの」を提供できるわけではないと言うことなんです。
余談ですが「手彫り」の定義って、曖昧で印刀で少し触っただけでも「手彫り」って謳えるんですよ。
送料込みで5,000円以下の「手彫り」はこの部類であると断言できます。
おそらく字入れも「PC」に依存しているはずです。
↑印章組合で定義をしていますが、あくまで業界の決め事なので法的な拘束力はありません。
ここまでの説明でお分かりになった方もいるかと思いますが、
枠が欠けにくい、朱肉の離れが良いというメリットが「手彫り」にはありますが、
彫刻作業ってあくまで製作工程の一部分に過ぎないってことです。
「手彫り」「完全手彫り」という謳い文句が伝わりやすいので、売り文句しているだけです。
では、何が大切なのか？というと。。。
それは字入れ（デザイン）です。
お客さまのお名前と、ご注文いただいた直径サイズに
どのようにレイアウトするのか？。
どの字を入れるのか？
どのようにアレンジをするのか？
与えられた字の組み合わせで、
「レトロにするのか？」「しなやかにするのか？」「迫力を出すのか？」
大切なのは、そちらの方です。
当店では、
大切な作業だからこそ「字入れ」の作業を手書きで行います。
一文字・一文字、組み合わせを考えながら、手間はかかりますが、何度も何度も書き直します。
「レトロにするのか？」「しなやかにするのか？」「迫力を出すのか？」。。。
設計図がいい加減では、良い建物が建たないのと同じです。
ちなみに当店では「荒彫り」という作業は彫刻機で行います。
字入れ（デザイン）通りに、ある程度の彫刻をする工程ですので
仕上がりの成否には関わりません。
8割ほど荒彫りをした後に「手彫り」で仕上げ作業を行い、
独特の風合いを出したり、
斜めの断面を作って朱肉の離れを良くしたり、
枠を欠けにくくします。
結論、大切なことは「字入れ（デザイン）」です。
私どもは「字入れ」に自信を持っていますので、
「事前印影確認サービス」を行っています。
製作前に少しでもお客様の「不安」を取り除くことに繋がればと考えています。
※詳しくはHPの事前印影確認サービスをご参照ください。
以上、「手彫りってそんなに大事なの？」について、書かせていただきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また読んでくださいね。
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株式会社天章堂
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